保険

【保険見直し】30代・40代が入ると損⁉生命・医療保険のケースを解説!

 30代・40代は人によって家族構成が大きく異なる世代です。独身なのか、結婚しているのか、子供がいるのか……それによって入るべき保険も違ってくるのです。

 今回は35歳独身男性のAさんと、同じく35歳で専業主婦の妻と2人の子供がいるBさんを例に、家族構成の違いが及ぼす保険の損得について解説します。

定期生命保険は独身者・子育て世帯によって損得が違う

  例えばAさんとBさんがそれぞれ定期生命保険に加入したケースを考えます。定期生命保険とは、保険料を支払っている期間に死亡など支払い事由に該当した場合のみ、保険金をもらえるものです。一般的に掛け捨てと呼ばれます。

 Aさんは保険のセールスマンに「亡くなった時のことを考えた方がいいよ」と言われ、なんとなく定期生命保険に入ってしまいました。オリックス生命の定期生命保険(保険金額500万円、保険期間10年)は月々765円ではあるものの、本当に必要であるか、Aさんは疑問に感じます。養っている家族がいないため、死亡しても誰も困らないと思ったからです。結局自分に必要ではないと感じ、途中で解約することになりました。

 一方のBさんです。子供が自立するまでに何かあってはいけないと、オリックス生命の定期生命保険(保険金額2,000万円、保険期間20年)に加入する場合はどうでしょう。保険料は月々5,020円ですが、これは正しい判断です。確かに保険料の負担は決して小さくありませんが、子育てが終わった頃に保険契約が終了し、保険料の支払いも不要になります。掛け捨てでもったいないと感じるかもしれませんが、ある一定期間だけ必要な保障をつけるという定期保険の考え方にマッチしています。

 定期生命保険は独身者には損な保険、子育て世帯には入るべき保険という位置付けです。

掛け捨てはもったいないからと多額の終身保険に入った子育て世帯のケース

 Bさんはご自身に何かあった時に2,000万円、子供の学費として500万円が必要だと考えました。掛け捨て保険はもったいないと考えたBさんは、2,500万円を全て終身保険で賄おうと考えます。結果として、オリックス生命の終身医療保険(保険金額2,500万円、払込期間20年)に加入しました。月々8万3,075円を20年間払い続け解約すると約2,000万円の支払いに対して、2,100万円の返戻金がもらえます。もちろん、Bさんに何かあった場合の保険金は2,500万円です。

 月々8万円以上は高いと思いつつも、貯金の代わりにもなると考え、Bさんは契約しました。しかし10年後、Bさんは会社の業績が悪化したことにより給与が激減、保険料の支払いどころか月々の生活すら厳しくなります。残された手段は保険の解約だけです。10年間約1,000万円支払っていた保険料に対して、返ってきたのはわずか750万円前後でした。250万円損してしまったのです。

 終身保険が必ず増えるのは満期まで払い続けた場合のみ。必要だと試算した2,500万円のうち、もしもの時に必要な2,000万円は定期生命保険で賄うべきでした。前述の通り、オリックス生命の定期保険(保険金額2,000万円、保険期間20年)の場合月々5,020円です。20年間の支払い合計額約120万円を節約するためにとった行動は、大きすぎる代償を支払う結果になりました。

医療保険は終身型と定期型を使い分ける

独身でも子持ちでも終身医療保険に入るのは最後のチャンス

 30代、40代は終身医療保険に入る最後のチャンスと言えます。オリックス生命の終身医療保険(入院日額5,000円、65歳払済)に35歳で加入すると月々2,658円に対して、50歳で加入すると月々9,747円です。さらに年齢が上がるほど病気で保険に加入できないリスクが高まります。終身医療保険に加入していないなら、AさんもBさんも共に検討したい保険です。

子育て中のみ保障を手厚くしたいなら定期保険を併用しないと損することも

 Bさんは子供がいるので、終身保険の入院月額を1万円にしました。月々の保険料は5,063円(65歳払済)で、65歳までの支払額は約182万円です。

 しかし20年後に、子育てが終わった時に、「入院日額5,000円でよかったかも」と感じます。例えば、子育て中の20年間アクサダイレクトの入院日額5,000円の定期医療保険に加入し、この期間だけ入院日額1万円とする手があったのです。保険料は最初の10年は870円、次の10年は1,150円です。定期保険20年分と終身保険30年分の保険料の合計は120万円となり60万円の差がつきます。

 もちろん、入院日額をずっと1万円にすることは間違いではありません。しかし子育て中だけ保障を手厚くしたいなら、定期保険を利用する方が保険料を抑えられるのです。

家族構成によって違う!30代・40代が入るべき保険と入るべきではない保険は?

 紹介したケースを総合しながら、30代と40代の保険について、家族構成別に考察していきます。

 独身か子持ちかにかかわらず、最低限の保障は必要で、その役割を担うのが終身型の生命保険と医療保険です。終身保険は若いうちに入れば保険料が安く済みます。貯金がないのであれば葬儀代・お墓代として500万円程度の終身生命保険、入院日額5,000円の最低限の医療保険に、最後のチャンスと思って加入を検討しましょう。

 子育て世帯はここに足し算するイメージです。ご自身に何かがあった時のために子供1人につき1,000万円程度の定期生命保険と入院日額5,000円程度の定期医療保険に入ることで、必要な時だけ必要な保障を受けられます。子育て期間の備えには定期保険で対応するのが最も理にかなっているのです。

 子育て期間中に必要な保障を終身保険で賄おうとすると、過剰な保険加入となったり、保険料の支払いが負担になったりします。結果的に加入すると損する保険となるので注意が必要です。


1988年9月1日生まれ男性で死亡保険をシミュレーション

https://www.orixlife.co.jp/online/direct/sim/input?oKL=A1WPKA1

1988年9月1日生まれ男性で死亡保険をシミュレーション

https://www.orixlife.co.jp/online/direct/sim/input?oKL=A1WPKA1

1988年9月1日生まれ男性で死亡保険をシミュレーション

https://www.orixlife.co.jp/online/direct/sim/input?oKL=A1WPKA1

1988年9月1日生まれでオリックス生命医療保険をシミュレーション

https://www.orixlife.co.jp/online/direct/sim/input?oKL=A1WPKA1

1973年9月1日生まれでオリックス生命医療保険をシミュレーション

https://www.orixlife.co.jp/online/direct/sim/input?oKL=A1WPKA1

アクサダイレクト生命保険

最初の10年は1988年9月1日生まれ、次の10年は1978年9月1日生まれの保険料

https://www.axa-direct-life.co.jp/res/lifeweb/simulator.html

  • この記事を書いた人

マル得ウェブ編集部

マル得ウェブ編集部。お金にまつわるアレコレ、お得なキャンペーン情報などを発信しています。知らなきゃ損する、知って得する情報で老後破綻を招かない資産形成を図っていきましょう。 ※ 記事内容は掲載日時点のものです。本サービスのコンテンツを承諾を得ずに無断転載・複製・出版・譲渡・公衆送信・改変などを行うことは禁じます。

-保険