節約・節税

別荘を売却する時に失敗しない3つの方法

普段使っていない別荘を相続した場合、維持管理の工数や費用がネックになることが多いですよね。そのため、別荘を有効活用しないのであれば売却してしまうのがおすすめですが、失敗しないためにはポイントを押さえる必要があります。

そこで、この記事では別荘を売却する際に、押さえておくべき流れと失敗しない3つの方法について、解説します。

別荘を売却する流れ

別荘を売却する際には、まず不動産会社に内見してもらい、査定額と売却プランの提示を受ける必要があります。

また、査定依頼は複数の不動産会社に依頼し、比較検討しましょう。

なぜなら、地元不動産会社や大手不動産会社によって、売却の強みが異なるため、信頼できる不動産会社に依頼しやすくなります。

このような理由から、別荘を売却する流れで最も重要なポイントとして、不動産会社選びがあります。

高く売却できるのはどっち?

不動産の売却には「買取」と「仲介」という2つの方法があり、それぞれ特徴がありますが、どちらがより早く、高く売却できるのでしょうか。

この章で詳しく解説します。

買取VS仲介

結論からいうと、「早く売る」と「高く売る」の両立は難しく、どちらかを重要視しつつもバランスの取れた売却を目指すのが一般的です。

そして、買取と仲介はどちらを選択してもバランスを取ることができるため、オーナーの要望をより実現できる方を選択すべきでしょう。

そのため、買取と仲介のメリットとデメリットを知ることで、最適な売却プランを選択することができます。

買取

買取は後述する仲介とは違い、不動産会社に販売委託することなく直接買取をしてもらう方法です。

そのため、別荘の販売が一般公開されることなく、早ければ数日で不動産売買契約が締結され、1ヶ月以内に買取額の入金を受けることができます。

このように「別荘の売却完了まで非常にスピーディーに進めることができる」というのが買取のメリットです。

しかし買取額は、一般公開して売却する仲介よりも安くなる傾向にあります。

なぜなら、不動産会社は別荘を買取した後に修繕し、利益を上乗せして再販売するからです。

この場合、再販売価格は相場の価格となるため、結果的に買取額は相場よりも安くなってしまいます。

つまり、買取は「より早く売却できるが、相場よりも安くなる」という特徴があるといえるでしょう。

仲介

買取の買い手は不動産会社になりますが、仲介の場合は一般個客が買い手になることが多く、不動産会社を通じて別荘を一般公開し、買い手を募集する流れとなります。

この際の売却価格や引渡し条件はオーナーが自由に設定できるため、希望通りの価格で売却できる、という点が大きなメリットといえるでしょう。

しかし、不動産会社が購入するケースとは違い、買い手がすぐに見つからないこともあり、いつ売却が完了するのかが分からないところがデメリットです。

また、販売が長期化すると別荘を空き家のまま長期間放置することになり、経年劣化による損傷も進んでしまいます。

このような状況になってしまうと、価格を下げることも検討する必要があるでしょう。

そのため、仲介には「希望通りの金額で売却できるが、いつ売却できるか分からない」という特徴があるため、設定した期間までに売却できなければ買取してもらうという「買取保証」を含めた売却プランを選択するオーナーも多いです。

地元不動産VS大手不動産屋

前述したように、別荘を売却する際には不動産会社選びが重要です。

しかし、熱海市の不動産売却を取り扱っている会社は非常に多く、どこを選べば良いのか分からなくなってしまいます。

そこで、まずは地元不動産屋と大手不動産屋という点で分け、別荘の売却に合っている方を選択するのがおすすめです。

この章では、地元不動産屋と大手不動産屋の違いについて、解説します。

地元不動産屋

静岡県や熱海市を対応エリアにしている会社は、地元不動産屋だといえます。

少人数で経営しているケースが多く、経営者やスタッフも静岡県出身であることが多いです。

このことからも、地元不動産屋は地域密着型の会社といえるでしょう。

大手不動産屋

地元不動産屋が対応エリアを限定しているのに対し、大手不動産屋は全国で売却依頼を取り扱っている、という特徴があります。

また、フランチャイズチェーンとして事業展開していることから、静岡県内で同じ大手不動産屋を複数店舗みかけることも多いでしょう。

地元不動産に依頼するときのメリットとデメリット

地元不動産屋に別荘の売却を依頼した場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

この章で詳しく解説します。

メリットは?

地域密着型である地元不動産屋に別荘の売却を依頼することで、仲介で早期売却できる可能性が高くなります。

なぜなら、地元不動産屋は買い手と顔見知りであることも多く、「この別荘が売りに出たらすぐに教えて欲しい」というネットワークがあるからです。

また、熱海市特有のルールや地域特性についても詳しく、「安全に売却することができる」というメリットもあります。

デメリットは?

地元不動産屋は少人数で運営していることが多いため、倒産するリスクがあります。

さらに、スタッフが少ないことでトラブル発生時に対応が遅れるケースもあるため、口コミや評判を調べる必要があるでしょう。

大手不動産屋に依頼するときのメリットとデメリット

地元不動産屋だけでなく、大手不動産屋に依頼した場合においても、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリットは?

大手不動産屋はCMやラジオ、インターネット、SNSといった媒体を使って広告をだしているため、安心感があります。

また、会社が倒産するリスクが比較的低いというメリットもあり、別荘の売却でトラブルを避けたいオーナーには、大手不動産屋がおすすめといえるでしょう。

デメリットは?

安心感がある大手不動産屋ですが、そもそも熱海市が対応しておらず、本来受けられるサービスが対象外となるデメリットがあります。

また、大きなトラブルにはしっかり対応してくれるものの、引渡し日の変更や清掃のサービスといった依頼については、会社のルールによって対応を断れることもあるため、注意しましょう。

別荘の売却で失敗しない3つの方法

別荘の売却をするためには、買取と仲介という売却方式と、不動産会社を選択することが大きなポイントになりますが、失敗しないためにはオーナー自らがやっておくべきポイントもあります。

そこで、この章では別荘の売却で失敗しないためにも、オーナーがやるべき3つの方法について解説します。

部屋をきれいにして設備のメンテナンスをしておく

相続した別荘を売却する場合、相続時点で既に家屋内が汚れていたり給湯器が壊れているケースがあります。

このような状態は買い手が購入を躊躇してしまう原因になるため、部屋は清掃し設備のメンテナンスは定期的に実施しましょう。

売却価格を高くしすぎない

1円でも高く売りたいと考えるのはオーナーとして当然ですが、相場からあまりにもかけ離れている価格で公開した場合には、反響数が少なくなってしまいます。

そのため、販売期間を長期化させないためにも、別荘の売価価格は適切な範囲に設定するのが、おすすめです。

別荘の売却に強い不動産会社に依頼する

別荘は通常のマンションとは違い、居住用ではなく投資目的で購入する人が多いとされています。

つまり、別荘の売却に特化したノウハウや顧客ストックが必要となるため、売却を依頼する不動産会社は「別荘の売却実績数」をベースに検討しましょう。

このように、別荘の売却に強い不動産会社に依頼することで、希望通りの売却に繋がる可能性が高くなります。

まとめ

別荘を売却する際には、信頼できる不動産会社に依頼する必要があります。しかし、不動産会社に売却を任せるだけでなく、オーナーとして清掃や設備のメンテナンスといった維持管理も重要です。別荘の売却で失敗や後悔をしないためにも、売却方法は複数の不動産会社から提案を受け、納得のいく会社に依頼をしましょう。


  • この記事を書いた人

マル得ウェブ編集部

マル得ウェブ編集部。お金にまつわるアレコレ、お得なキャンペーン情報などを発信しています。知らなきゃ損する、知って得する情報で老後破綻を招かない資産形成を図っていきましょう。 ※ 記事内容は掲載日時点のものです。本サービスのコンテンツを承諾を得ずに無断転載・複製・出版・譲渡・公衆送信・改変などを行うことは禁じます。

-節約・節税