【旅行編】格安チケット、どこで買うのがお得なの？

仕事や子育てに一生懸命だった約40年間を過ごし終えやっと定年退職、夫婦で京都にゆっくり旅行するなんて素敵ですよね。せっかくだから、お金を気にしたくないと考える一方で、老後の生活を考えると、少しでもお得に旅行したい人も多いはずです。

この記事では65歳で定年退職した夫婦が、東京から京都へ2泊3日で旅行するケースをシミュレーションしながら、お得に旅行する方法を考えていきます。

新幹線チケットの最安値は条件で異なる

東京から京都の往復新幹線料金は夫婦で56,680円

東京から京都までのぞみ指定席で往復したとき、正規の新幹線料金は片道14,170円です。夫婦2人だと往復56,680円になります。なお、ひかりやこだまを選択すれば時間はかかるものの、片道320円割引され、夫婦往復の合計金額は55,400円です。

京都に午前10時すぎに着くようにすると、所要時間はのぞみが2時間12分、ひかりが2時間34分、こだまが3時間37分です。

のぞみ指定席ならEX早特28ワイドが最安値

EX早特28ワイドは28日前までに予約することで、のぞみの指定席がお得に使える割引きっぷです。片道11,690円(夫婦で往復46,760円)なので、正規料金と比較して9,920円お得に乗車できます。

エクスプレス予約会員であることが条件で、年会費は1,100円です。夫婦のうち1人が会員であればよいので、年会費を入れても夫婦2人で8,820円割引されます。

ただし、予約後に変更ができないきっぷであることに注意が必要です。

年に何度も旅行するなら夫婦でジパング倶楽部に加入するのがお得

ジパング倶楽部に加入することで、20%もしくは30%割引のきっぷを購入できます。のぞみは割引の対象外なので、ひかりに乗ることになりますが、片道料金は20%割引で11,080円、30%割引だと9,690円です。

ジパング倶楽部は夫婦で年会費6,410円の有料サービス。加入条件は男性が65歳以上、女性が60歳以上、もしくは夫婦のどちらかが65歳以上であることです。なお30%の割引を適用できるのは4回目以降となります。

したがって今回の旅行のために新規の会員になったとすると、費用の合計は20%割引のきっぷ代(往復2人分)に年会費を入れた50,730円です。ひかりで往復した正規料金55,400円より4,670円安く利用できます。

なお、ジパング倶楽部の割引きっぷは、旅客営業規則の定めによる払い戻しや1回に限り同じ種類の割引切符に変更ができることも強みの1つです。

今回の旅行だけの費用を考えると、EX早特28ワイドより割高ですので、この先も頻繁に旅行するつもりならジパング倶楽部を、今回限りならEX早特28ワイドを選ぶとよいでしょう。

ゆっくり旅ならぷらっとこだま

JR東海ツアーズが企画するぷらっとこだまを使った時の、東京から京都の片道料金は10,900円です。夫婦で往復すると43,600円、のぞみの正規料金より11,800円お得に利用できます。なお、予約後の変更はできません。

のぞみとの所要時間の差は約1時間半です。EX早特28ワイド(のぞみ指定席)と片道790円(夫婦往復で3,160円)のお得をとるのか、時間をとるのか考えた上で選択しましょう。

ホテル込みで考えたらセットプランが最安のケースが多い

新幹線だけの料金で最安値を考えてきましたが、ここからはホテルとの組み合わせで考えていきます。結論を言ってしまうと、新幹線往復とホテル宿泊がセット販売されているツアーを使うとかなり割安です。

例えば西日本旅行のJR・新幹線+宿泊セットプランで「ＴＨＥＰＯＣＫＥＴＨＯＴＥＬ京都四条烏丸」に宿泊する場合を考えます。東京と京都往復ののぞみの乗車券とホテルを合わせて、ツアー代金は夫婦2泊で62,000円です。EX早特28ワイドで往復した場合の新幹線の代金は46,760円のため、差額15,240円で大人2人が2泊できます。

このホテルに通常価格で2泊した時の料金は27,740円なので、パックで予約することで12,500円もお得です。

ただし、泊まりたいホテルや旅館のセットプランが設定されていないことがあります。

また最安値の可能性は高いですが、絶対ではありません。旅行サイトの限定セールなどで安く泊まれることも少なくないので、必ず一通り旅行サイトでの価格を確認した上で予約に進みましょう。