光回線という言葉を耳にしたことはないでしょうか?今回は、この光回線を使用した「光回線を利用した電話にするとお得なのか」について解説します。
光回線とは?
インターネットの接続に使用されている線で、その回線「光ファイバー」を使用し、電話が利用できます。
固定電話では、銅線ケーブルを電話に繋げて使用するアナログ信号で、通信する「アナログ回線」が主流でした。しかし、遠方になるほど雑音が大きくなる欠点がありました。
一方、光電話は音声信号をデジタル信号に変換して、光の速度で信号を送れるため、距離に関わらず相手にそのまま音声が届き通話ができます。
電話機と電話番号はそのまま利用できて、光回線を契約後、回線の変更すれば快適に電話も利用可能になります。
また、光電話は光回線という線を利用するため、電話線がなくても電話機を設置できることも特徴です。
ただし、光電話は単体での申し込みができません、そのため、光回線のインターネット契約している人の追加オプションとして、契約するパターンがほとんどです。
つまり光回線の申し込みをしてから、光電話が利用できます。
「ひかり電話」と「光電話」の違い
「ひかり電話」と「光電話」の2種類の表記を見かけることがあるかと思います。しかしこの2つは全く別物です。
- ひかり電話(固定電話)
NTT東日本/NTT西日本が提供している光IP電話サービスの名称
- 光電話
別名「光IP電話」と呼ばれ光ファイバーを使用する通話サービスの一般名称
光回線のメリット・デメリット
光回線が気になっている方のために、利用するに当たってのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
光回線のメリット
光回線を利用するにあたって、どのようなメリットがあるのか紹介します。
- 回線速度が速い
- 通話料が安くなる場合がある
- スマホとセットで割引も
光回線で使われている光ファイバーは、銅線が使われているアナログ回線とは違います。光回線で使われている光ファイバーは、石英ガラスやプラスチックが主な材料のため、外部からの影響をほとんど受けない点が大きなメリットです。
光回線は、インターネットを使用し声を「パケット」に変えて通話するためします。そのためメールやSNSと同様に、距離に対しての料金は発生しません。その分通話料が抑えられます。
また、最近はスマホの普及率が高く、光回線の中には、スマホとセットで契約することにより料金が割引されるプランがあります。ただし、適用条件を満たす必要があるため、注意が必要です。
光回線のデメリット
光回線を利用するにあたって、どのようなデメリットがあるのかも紹介します。
- 持ち運びができない
- 光回線を契約し、契約期間があり解約時に違約金が発生する可能性がある
- 開通までに時間がかかる
光回線は回線を固定するため、屋外に持ち運べません。契約した光回線の利用可能範囲は、LANケーブルWi-Fiの電波が届く範囲までです。
光回線は、回線契約を結ぶ際の内容に「2年契約」などと期間が設定されている場合、期間途中で解約時に違約金が発生します。
入会時のキャンペーンなども魅力ですが、注意事項をよく確認しましょう。
光回線が開通するまでには、事業者の事務手続きや立地調査、工事会社との日程調整が必要になります。
申し込みから開通までに2週間ほどは必要になり、さらに契約が混み合っていると、それ以上になることもあります。
光回線を利用した電話はどんな人におすすめなのか?
ここまで光回線について紹介してきましたが、実際、光回線で電話を使用する人はどんな人におすすめなのか紹介します。
光電話がおすすめな人はズバリこんな人です。
- 光回線をこれから導入する・導入済みで、アナログ電話を持っている人
- 携帯だけでなくWi-Fiなどのインターネットを利用したい人
- 長距離電話を頻繁に使用する人
光電話は、インターネットとセットを利用することで、基本料金と通話料金のコストダウンに期待できます。そのため、アナログ電話と光回線を同時に利用しているのであれば、どちらも光回線に統合した方がいいでしょう。
Wi-Fiなど、スマホやPC、ゲームを多く利用する人にも光回線を契約がおすすめです。
物理的な距離が遠い相手に電話をかける頻度が高い人ほど、光回線を利用した電話にしたほうがお得でおすすめです。
理由としては、光回線の場合距離に関係なく通話料が一律のためです。固定電話の場合は、時間と距離で金額が上がってしまうため、光回線を利用した方が距離だけを見てもお得です。
光回線を利用する上でよくあるQ &A
光回線を利用する上で代表的な質問をQ &A方式で3つほど紹介します。
- 光回線を利用するときに必ず工事は必要?
戸建ての場合はほとんどの場合、工事が必要なケースがほとんどです。建物の状況によって、光回線の開通工事が不要になるケースもあります。
具体的に工事が不要なケース
- 光回線が自宅内に引き込み済みで、光コンセントも設置されている場合
- フレッツ光や光コラボ回線からの転用・事業者変更
このような場合、工事なしでインターネット回線を利用可能です。
ただし、独自回線の光コンセントの場合、他業者のコンセントは利用できないケースもあるので新たに光回線を引き込む開通工事が必要になります。
- 引越しの際、契約はどうなるの?
基本的に、引越し先でも同じ光回線を利用し続けることは可能です。
ただし次の場合は利用ができません。
- 引越し先の光回線が対応エリア外の場合
- アパート・マンションでインターネット回線が指定されている場合
- アパート・マンションに回線設備が整っておらず、工事許可も下りない場合
このような場合は回線の解約や、乗り換えが必要です。
引越し先でも同じ回線を利用する際は、現在利用している光回線事業者に引越し申し込みをします。
- 光回線でよくある新規契約・転用・事業者変更とは?
光回線の加入方法のそれぞれの呼び名です。以下のような違いがあります。
- 新規契約:新しい光回線への申し込み
- 転用:フレッツ光から光コラボへの乗り換え
- 事業者変更:光コラボ回線同士の乗り換え
新規契約は、新たに光回線を契約する方法です。また、他社からの乗り換えで以前契約していたところを解約し、新たに他社へ契約する際などです。
転用は、例えばフレッツ光からドコモ光への乗り換えなどです。
事業者変更は、例えばドコモ光からソフトバンク光への乗り換えなどです。
出典:https://digital-wallet.jp/mobile/hikarikaisen-osusume/
光電話の申し込み方法
基本的には、契約中の光回線サービス付属の、光電話サービスを申し込めば大丈夫です。サービス内容や料金は、どの回線事業者・プロバイダを選んでも大きな差異はありません。
料金や、回線速度などでご自身にあった光回線プランを選択して申し込みましょう。
仮にインターネットの利用が初めてであれば、基本料金が安いところがおすすめです。
光回線の契約申し込みをする際、違約金や工事費の残りなどについても確認しておきましょう。
それぞれの光回線で、違約金が設定されている場合があります。また、開通時にかかった際、工事費が分割設定されていた場合や、回線の撤去にかかる工事費が必要になるケースもあります。
解約するタイミングによって、回線撤去費用はかからない場合もありますが、把握しておけば、安心材料になります。
まとめ
今回は「光回線の電話にするとお得なの?」というテーマで紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
改めて光回線は、インターネット回線を使用します。長距離の相手との電話を多く利用する方や、インターネットを様々な理由で併用して使用される方には、とてもお得になるでしょう。
LINEなどが普及しつつありますが、まだまだ電話も必須ですよね。
個人契約では親戚、友人が遠くにいる場合、企業でも全国に電話を利用することがあります。
ご自身で利用する際は、さまざまな事業者、プロバイダがあります。契約事項等をよく検討した上で、自身の理想に近いプランで快適に利用しましょう。