カードローンは一度審査に通り、借入枠を作成することが出来ると、いざ急なお金の入り用があった際にとても便利です。しかしながら、カードローンには金利が高いといったようなデメリットもあります。
今回はカードローンで失敗する人の特徴とカードローンに関することをまとめたので是非参考にして下さい。
カードローンを借りる人の特徴
まずはカードローンを借りる人の特徴ですが、大きく2パターンに分かれます。
1つ目は、独身の若手サラリーマンです。会社に入社をして驚くのは、飲み会やゴルフといった「お付き合い」の多さです。その結果、給与だけでは資金繰りが追いつかずにカードローンを借りてしまうケースは定番です。結婚をすると配偶者にお金の管理をされてカードローンを禁止(返済)させられることも珍しくありません。
2つ目は逆にお金の管理をしている専業主婦です。夫の1馬力で生計を立てているものの、自分自身も少しは贅沢したいとの煩悩から、カードローンを借りてしまうこともしばしばあるようです。まして、最近のカードローン申込はWeb完結が可能で、関係書類が家に一切届かない為、配偶者等にバレてしまうリスクが低くなっているようです。
銀行カードローンと消費者金融の違い
銀行カードローンも消費者金融も、借入枠を作って、その極度内で借入と返済を繰り返す商品性なので、本質的にはよく似ています。
しかし銀行カードローンと消費者金融では、それぞれにメリットやデメリットがあります。
銀行カードローンと消費者のそれぞれの特徴の一覧がこちらです。
消費者金融(キャッシング) | 銀行カードローン | |
金利 | 18.0%前後と高い | 10%を下回る可能性有り |
審査スピード | 最短即日 | 1週間程度 |
審査基準 | 主に信用面のみ | 信用面・返済比率 |
審査通りやすさ | 通りやすい | 比較的通りやすい |
オススメ度 | △ | ◯ |
消費者金融は、審査スピードが早く、審査も通りやすい傾向にありますが、金利面で圧倒的に不利になります。最初は少しだけ借りたつもりが借入が借入を呼び、雪だるま式に借入が増えるというケースはよくあることです。
だからこそ、急な入り用に備える為に借入枠を作りたいという人は、基本的にはまず銀行カードローンを申込するべきであると考えます。
しかしながら銀行カードローンは消費者金融と比べて、審査には通りにくくなっています。その理由は審査基準が多岐にわたっているからです。銀行カードローンはプロパー融資ではなく、保証会社の承認が必要となります。その保証会社は他行・他社の多重債務状況を加味しての審査になります。つまり他行・他社に借入があると審査に通りにくくなるのです。
銀行カードローンの金利の決まり方も同様に、その人の属性や収入はもちろんのこと、多重債務状況を加味して返済懸念が高い人程、金利は高くなる傾向があります。
また、属性や収入に関してですが、審査をする上では「安定した収入」があるかどうかも重要なポイントになります。つまり、転職をした結果年収が3分の1以下になる等、収入が不安定になることを銀行サイドは嫌ってしまいます。逆に年収はそれなりに高くても、短いスパンで転職を繰り返す人も不安定と見なされて審査上では不利に働くことは知っておきましょう。
カードローンの返済タイプ
カードローンの返済タイプには、毎月決まった金額を決まった日に返済をする「約定返済」と、約定返済とは別に余剰資金等でいつでも返済可能な「繰上返済」があります。
カードローンには金利が発生する為、繰上返済を駆使して少しでも早く完済をしてしまいたいものですよね。しかしながら、毎月の資金繰りに精一杯で、なかなか繰上返済の為の資金を準備できない人がいるのも事実です。
という風になれば、カードローンは約定返済で毎月一定額を返済するのがベターとなってくるでしょう。しかし銀行カードローンの平均的な金利でも10%と決して低い水準ではありません。もし200万円を借りて、5年(60回払い)で返済するといくらぐらいの金利を支払う必要があるのでしょうか。
結果は金利549,605円を支払う必要があります。200万円を借りて5年で549,605円の金利はかなり高く感じてしまいますよね。このシミュレーションは金利を10%で計算しているので、消費者金融等の比較的高金利の商品であれば更に金利負担額が跳ね上がってしまうことでしょう。
参照URL
https://www.smbc.co.jp/kojin/cardloan/payment_simulation/init1/result.html?a1=200&a2=60&a3=10
途中で返済に窮する人の特徴
上記でカードローンを200万円借りた場合のシミュレーションをしてみた結果、10%という平均的な金利水準の場合でも、高額の金利を支払う必要があるということを理解頂けたかと思います。逆に言えば、毎月返済額は42,459円と固定なので、この金額だけ毎月捻出することが出来れば5年で完済することができるのも事実です。
しかしカードローンの返済に窮する人の特徴として、カードローンの返済の資金繰りを円滑にしたい為に他の会社からカードローンを借りる人です。そうなれば、返済額そのものも膨らんでいきますし、審査会社に他の会社でカードローンを借りているという情報が出てしまうので、比較的高い金利での承認となる可能性も高いです。
そうなれば、2社でのカードローンの資金繰りを円滑にする為に3社目でもカードローンを借りるという、雪だるま式にローンが膨れ上がってしまう結果となります。
まとめ
今回はカードローンを借りる人の特徴から、返済に窮する人の特徴まで詳しく解説しました。カードローンはマイカーローンや住宅ローンと違って、資金使途が自由であるが故に比較的高金利であるという特徴があります。ただし使い方を間違わなければ、とても便利で家計のお守りとして機能してくれる「味方」になります。
しかしカードローンの返済の資金繰りの為に他の会社でカードローンを借りるなどといった誤った使い方をしてしまうと、カードローンは個人を返済地獄に陥れる「敵」になるということは肝に銘じて頂ければと思います。