毎日の生活で、物価の上昇を感じる日々が続いています。総務省が7月21日に発表した2023年6月の消費者物価指数は前年同月と比べ3.3%上昇し、前月比0.2%プラスでした。
厚生労働省が2023年7月7日に発表した毎月勤労統計調査5月結果速報によると、現金給与総額は前年同月比+ 2.5%と賃金は伸びているものの物価の上昇に追いつかず、実質賃金はマイナスが続いています。
日々の生活費用を抑え、より賢く、効率的にお金を管理してお金を貯めたいと思う方は多いでしょう。
物価の上昇により厳しい経済状況に悩む方に向けて、生活の中でのさまざまな支払い場面における最適な方法を解説します。
お金をうまく使いこなすためのヒントが詰まっているため、ぜひ参考にしてください。
税金払いは「楽天Pay」
税金はスマートフォンの決済アプリを使うとお得に支払えます。中でも楽天Payはポイント還元率が高く、おすすめです。
2023年から地方税を納付する方法が増えました。
自治体にもよりますが、固定資産税や自動車税などの支払いに利用できる主な納付方法は次のとおりです。
支払い方法 | 手数料 | ポイント還元 | 方法 |
スマホ決済 | なし | あり | 請求書払い・地方税お支払いサイト |
電子マネー | なし | あり | コンビニ払いの際、電子マネーを使う |
クレジットカード | あり | あり | 地方税お支払いサイト |
口座振替 | なし | なし | 金融機関か地方税お支払いサイトで申し込む |
現金 | なし | なし | 金融機関かコンビニで現金を支払う |
ポイント還元があり、手数料がかからない支払い方法はスマホ決済と電子マネーです。
スマホ決済はクレジットカードと紐付けることで実質クレジットカード払いになり、ポイント還元を受けられます。
楽天Payの場合、楽天カードでチャージすればポイントが0.5%還元されます。
また、手間をかければ最大2.5%還元も可能です。2.5%還元を受けるためには次の4ステップで支払います。
- 三井住友カードゴールド(NL)からauPAYへチャージ(Vポイント1.5%)
- auPAYからWAONへチャージ
- WAONを使いミニストップで楽天ギフトカードを購入(WAONポイント1%)
- 楽天ギフトカードを楽天キャッシュにチャージして支払う
三井住友カードゴールド(NL)の基本還元ポイントは0.5%ですが、年間100万円利用すると還元率が1.5%になります。WAONで楽天ギフトカードを購入するとさらに1%還元され、合計2.5%還元が可能です。
近くにミニストップがない地域では、auPAYからnanacoへチャージし、セブンイレブンで楽天ギフトカードを購入すれば還元率1.5%にできます。
なお、2023年7月時点ではauPAYへのチャージにVisaブランドの三井住友カードが利用できません。MastercardブランドのみauPAYチャージに対応しているため注意が必要です。
税金は誰もが払わなければいけないお金です。なるべく家計に貢献するお得な納付方法を選びましょう。
QR決済はLINEPay
QRコード決済をするなら、手軽に高いポイント還元が得られるLINEPayがお得です。
LINEPayとは、LINEが運営するスマホ決済サービスで、LINEを利用していれば専用アプリのインストールは入りません。
PayPayと業務提携しており、PayPayのQRコードをLINEPayでも読み取り支払えます。LINEの友達へ手数料無料で1円単位の送金も可能です。
LINEPayにはチャージ残高で決済する方法の他に「チャージ&ペイ」という支払い方法があります。
チャージ&ペイとは、クレジットカードをLINEPayアカウントに登録すれば利用した分がクレジットカードへ請求され、事前に残高をチャージしなくても、LINEPayで支払いができる便利な機能です。
LINEPayには三井住友カード(NL)を登録し、チャージ&ペイで利用すると高還元を受けられます。
三井住友カードゴールド(NL)の場合、基本還元ポイントは0.5%ですが、年間100万円利用すると還元率は1.5%になります。さらに三井住友カードの学生ポイント対象会員なら、通常ポイントに加えて2.5%が還元されてお得です。
他のQRコード決済の還元率は最大でも1.5%で、最大還元率を受けるためには指定のカードでチャージしたり、条件をクリアしたり手間をかけなければいけません。
しかし、LINEPayに三井住友カード(NL)を登録しておけば、チャージ&ペイの利用のみで簡単に高還元が受けられます。
三井住友カードゴールド(NL)は年間100万円利用すると年会費が永年無料になり、10,000ポイントがもらえるうえ、還元率が1.5%に上がるクレジットカードです。
LINEPayとの連携で決済方法にQRコード決済が加わり、年間100万円利用に向けてカードを使うチャンスが広がります。
LINEPayと三井住友カード(NL)を組みあわせて、手間をかけずに多くのポイント還元を受けましょう。
つみたてNISAはSBI証券
つみたてNISAをするならSBI証券がおすすめです。SBI証券は積立還元率が良く、投資信託の残高に応じて毎月継続的にポイントがもらえます。
つみたてNISAとは、少額から長期間の積立投資ができる非課税制度です。年間40万円まで投資信託が購入でき、20年間非課税で運用できます。
SBI証券はつみたてNISAの積立投資にクレジットカードが利用できます。毎月、5万円までクレジットカード積立が可能です。
積立投資に三井住友カードを利用すると、カードの種類により次のVポイントが貯まります。たとえば、毎月つみたてNISAと他の投資信託をあわせて5万円積み立てると、もらえるポイントは最大毎月2,500ポイントです。
一般 | ゴールド | プラチナリファード | |
年会費 | 永年無料 | 5,500円(年間100万円利用で永年無料) | 33,000円 |
クレジットカード積立還元率 | 0.5% | 1% | 5% |
最大ポイント/月 | 250P | 500 P | 2,500P |
最大ポイント/年 | 3,000P | 6,000P | 30,000P |
また、SBI証券では投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが貯まる投信マイレージサービスにより、毎月継続的にポイントが付与されます。
投信マイレージサービスにより付与されるポイントは、次の5種類から選べます。
- Tポイント
- Pontaポイント
- dポイント
- JALのマイル
- Vポイント
保有投資信託の銘柄により付与されるポイントは異なり、人気のeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の場合は年間0.042%です。
少額に感じるかもしれませんが、積立投資は長期間保有し続けるため、保有金額が増えるにつれて付与されるポイントも毎月増えていくでしょう。
SBI証券で三井住友カードを利用して毎月積立投資をすると、積立するときと投資信託を保有しているときで2回ポイントがもらえ、つみたてNISAとの相性が抜群です。
つみたてNISAで非課税の恩恵を受けながらポイントも貯められるため、SBI証券はおすすめです。
新幹線は「ぷらっとこだま」
東海道新幹線に乗るなら、「ぷらっとこだま」がお得です。
ぷらっとこだまとは、JR東海ツアーズが販売する東海道新幹線こだまの格安チケットです。こだまの指定席片道チケットと1ドリンク引換券のセットで販売しています。
東海道新幹線にはのぞみとひかり、こだまの3種類があり、それぞれの大きな違いは停車する駅の数です。のぞみは停車駅が少ないため速く、こだまは各駅停車のため3つの中で最も時間がかかります。
ぷらっとこだまはのぞみのみを利用できるチケットで、正規料金よりお得に東海道新幹線に乗れます。
東京〜新大阪の場合、普通車指定席プランは正規料金より最大約25%安く、グリーン車指定席プランは最大約36%もお得です。
乗車駅と降車駅は東京・品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪のみ指定可能です。ただし、東京・品川〜新横浜、静岡〜浜松、京都〜新大阪の設定はありません。
JR東海ツアーズのWebサイトのみで購入でき、窓口や券売機での販売はありません。乗車日の1か月前から前日22時まで購入できます。
購入後は変更が一切できないため、変更したい場合は取り消した後、再予約が必要です。
取り消しは当日列車が出発する前まで可能ですが、出発の10日前から取消料が発生します。
ぷらっとこだまは切符ではなく、旅行商品のため、取り扱いが切符とは異なる点に注意が必要です。
まとめ
税金の支払いにおすすめなのは楽天Payです。楽天Payはさまざまなルートで楽天ギフトカードを購入すれば高いポイント還元率を得られます。
日常のQRコード決済にはLINEPayがおすすめです。LINEPayはチャージ&ペイで三井住友カードを登録すれば、高いポイント還元を受けられます。
お金を効率的に貯める方法としてSBI証券でつみたてNISAをするのもおすすめです。SBI証券は積立還元率が良く、毎月継続的にポイントがもらえます。
また、東海道新幹線を利用する場合はぷらっとこだまがお得です。ぷらっとこだまはJR東海ツアーズが販売する格安チケットで、東海道新幹線のこだま列車を正規料金より格安で利用できます。
日常生活でのお得な方法を紹介してきました。紹介した方法を上手に活用すれば、日々の生活費用を抑えながらお金を効率的に貯めることができます。ぜひ参考にして、賢くお金を管理しましょう。
総務省 消費者物価指数2023年6月分(2023年7月21日公表)
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年5月分結果速報(令和5年7月7日)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/2305p/2305p.html