資産形成

証券投資で成功する人の特徴とは?

近年では日本でも証券投資ブームが巻き起こっています。元々金融リテラシーが高い人から全くの未経験者まで幅広い層の人々が証券投資を開始した印象があります。証券投資の種類はたくさんありますが、その中で最も多くの人が実践しているのが「積立NISA」だと思います。積立NISAとは非課税投資枠を年間40万円設けて、投資期間が最長20年という長期での資産形成を目指す制度です。2024年からは新NISAがスタートして更に積立投資も熱が入りますね。

 しかし積立NISAを始めれば必ず儲かると思い込んでしまっている人。それはかなり危険です。今回は証券投資で成功する人の特徴5選について解説していきます。既に積立NISAを始めている人やこれから始めようと思っている人、いずれも参考になる内容ですので是非参考にして下さい。

信念を持って投資している人

 証券投資で成功する人の特徴の1つ目は、信念を持って投資をしている人です。いきなり精神論かと思われるかもしれませんが、これが最も重要かつ難しいことです。

 信念を持って投資をするというのは言い換えると「自分が信じられる商品を決めて、その商品に長期投資をする」ことです。では何故そのようなマインドが必要なのか。それはその商品が信じられずSNSなどの情報に流されて商品の売買を繰り返すと、必要以上の税金や手数料を支払う必要があるからです。

 最近ではYouTubeやTwitterなどで大勢の個人投資家達が日々ネット上で持論を展開しています。例えば「ここの国の株式相場は暴落が来るから今の内に利益確定しておこう!」と言う人もいれば「ここの国の株はこれから伸びるので今の内に仕込んでおこう!」など同タイミングでも、全くベクトルの違う情報が錯綜しています。そのような情報に惑わされて、売買を繰り返していてはその都度税金や手数料を支払わなければならない為、複利の力をフルに活用することができなくなります。

 投資で成功する為には、まず自分の中で信念を持って腰を据えて投資できる「柱」を決めて、周りの雑音に流されずに愚直に毎月の積立を継続していきましょう。

優良な先に投資をしている人

 前述した通りに信念を持って投資をする覚悟ができたものの、実際何に投資をしたらいいのでしょうか。オススメは「S&P500連動の投資信託」、「全世界株式連動の投資信託」の2つの内どれか1つを「柱」にしておけば良いでしょう。全世界株式と言っても現状ではアメリカが比率の60%以上であることからも、どちらの投資先を選択してもアメリカの経済の行方に大きなウエイトを占めています。

 上記の投資先は短期間で見ると値動きは大きいものの、15年以上の長期保有をすると、ほとんどのケースで投資リターンを生み出しています。過去にはリーマンショックやITバブル崩壊などの、金融危機が幾度となくアメリカ(世界)経済を襲いましたが、その度に危機を乗り越えて、株式市場は成長を続けてきた歴史があります。アメリカは先進国では随一と言っても良い程、投資における法整備がされており、人口も長期的に見て右肩上がりの傾向があります。その結果、アメリカではイノベーションも生まれやすい為、GAFAMを始めとするハイテク企業が伸びやすい傾向があります。以上のことからもアメリカ(全世界)への長期投資は最も理にかなった投資先の1つと言えるでしょう。

ネット証券を使う人

 証券口座の開設先は大きく2つあります。「証券会社(銀行)の窓口」と「ネット証券」です。結論から言うと必ずネット証券を活用しましょう。

 その一番の理由は手数料です。証券会社や銀行で投資信託を購入すれば購入時に2%〜3%の手数料を取られてしまいます。しかしネット証券であれば驚くことに購入時の手数料はかからない商品がほとんどです。またネット証券では投資信託を保有している間発生し続ける信託報酬も格安となります。

 「S&P500連動の投資信託」、「全世界株式連動の投資信託」をオススメする中で具体的な商品名を挙げるとすれば購入時手数料がかからない点や信託報酬が格安な点からも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」を選んでおくのがベターです。それらの商品も窓口ではほとんど取り扱っておらず、ネット証券で購入する形になります。

暴落時に一括購入できる余剰資金を貯めておける人

 ここまで積立NISAで投資をするにあたって重要なマインドや、具体的な投資先について解説してきました。積立投資はドルコスト平均法とも言われて市場の平均値を狙うことができるのでとても理にかなった投資法といえます。

 しかしその上で投資リターンを最大化させたいと考えるなら、積立資金以外でも余剰資金を貯めておいて、暴落時に一括購入することができれば良いでしょう。

 毎月淡々と積立投資を続けている傍らで余剰資金もコツコツ貯めて、◯◯ショックなどの金融ショックが訪れたら「待ってました」と言わんばかりに、一括購入で大きなリターンを狙いにいきたいですね。

ルールを守り抜ける人

 今回は積立投資におけるマインド面、商品選定、テクニックも含めて最も理にかなった方法の1つについて解説してきました。しかしこれほどSNSで色々な情報が錯綜している状況でブレない気持ちで投資をし続けるのはとても困難とも言えます。

 しかし信念を持って投資をしている人は、このようなSNS上での情報に関しても俯瞰して眺めることができるようになります。「また煽ってきてるな。それだけ自分の投資成績が思わしくないのかな。」や「どうせ再生回数目的で過激なことを発信しているんだな。」などと思えてくるものです。

 長期投資においては自分の中でどっしり腰を据えたマインドを持つことができれば、多くの人が報われるでしょう。皆さんで良い長期資産運用を進めていきましょう。


  • この記事を書いた人

マル得ウェブ編集部

マル得ウェブ編集部。お金にまつわるアレコレ、お得なキャンペーン情報などを発信しています。知らなきゃ損する、知って得する情報で老後破綻を招かない資産形成を図っていきましょう。 ※ 記事内容は掲載日時点のものです。本サービスのコンテンツを承諾を得ずに無断転載・複製・出版・譲渡・公衆送信・改変などを行うことは禁じます。

-資産形成