資産形成

証券投資で失敗する人の特徴とは?

 近年の証券投資ブームに乗り、たくさんの個人投資家が投資デビューをしました。しかしながら投資の世界には2種類の人が存在します。それは「証券投資で成功しやすい人」と「証券投資で失敗しやすい人」です。

 証券投資で成功しやすい人が居れば、証券投資で失敗しやすい人がいるのも事実です。

今回は証券投資で失敗する人の特徴5選について解説していきます。既に証券投資を始めている人やこれから始めようと思っている人、いずれも反面教師として参考になる内容ですので是非参考にして下さい。

SNSの情報に流される人

 近年ではTwitterやYouTubeなどのSNSで「この株が必ず上がります!」、「そろそろアメリカで暴落が来ます!」、「日本経済はオワコンだ!」など煽りとも取れるような内容の発信をよく目にします。

 証券投資で失敗する人は、これらのようなSNSでの発信を真に受けてしまい、自らの投資スタイルをコロコロと変えてしまう特徴があります。例えば「この株が必ず上がります!」というTwitterの発信を見て、特にその会社の業績を見ることもなく個別株を買ってしまい、その後の下落に巻き込まれたり、「そろそろアメリカでアメリカで暴落が来ます!」とYouTubeの動画を見てアメリカのインデックスファンドを売ってしまったりです。

 しかし断言しておきます。彼らがSNSで発信する内容に、ほとんど根拠はありません。証券投資を仕事にしているプロの投資家や機関投資家なども目先の相場を読むのは困難と言われており、相場を読む為にたくさんの情報を仕入れ、企業分析を行ったりしています。まして我々個人投資家レベルがプロの投資家や機関投資家の人達と同じクオリティーの相場分析や企業分析が出来るはずがありません。

 では何故、個人投資家はSNSでそのような発信を続けるのか。それは「閲覧数や再生回数を増やす為」です。煽りに近いSNS投稿をする人の多くは、他人が投資収益をあげる為に投稿をしているのではなく、自らの懐が潤う為に投稿していると思っていた方が良いでしょう。重要なことは日々のSNSの情報に踊らされるのではなく、一度決めた自分の投資方針に信念を持ち続けて、自己責任で投資を継続することです。

悩みすぎて投資を始められない人

 いざ投資を始めようと思った時に、ぶち当たってしまう壁があります。それは銘柄を決めているけど「個別株or投資信託?」や手元にお金は準備できたけど「一括投資or分割投資?」や積立投資を始めようと思うけど「米国株or全世界株?」などを頭で考え過ぎて投資を始められない人も存在します。

 頭で考え過ぎて投資を始められないばかりに、上昇相場を逃して機会損失になったら痛手ですよね。そのような人へのアドバイスは「とにかく一日でも早く始めよう!」です。短期的に見ると証券投資は乱高下がありますが、長期的に見ると世界経済は今後も成長をし続けるでしょう。すなわち購入(保有)する銘柄選定だけ間違わなければ、一日でも早く購入することで世界経済の成長と共に、複利の力を最大限に活かすことが可能です。

自分で証券投資の勉強をしない人

 前述した通りSNSでの煽りとも取れる内容に過敏に反応してはいけません。かといってこれから証券投資を始めるに当たって、少しの判断材料はSNSの中から仕入れたいものですよね。

 現在ではたくさんの投資インフルエンサーの人達が有益な情報を発信してくれています。しかし証券投資で失敗する人程、それらの情報のみで投資対象を決めてしまいます。言うまでもなく証券投資は「自分で勉強をして腹落ちすること」が最重要です。

 何故、自分で勉強して腹落ちすることが重要なのか。それは相場で乱高下があった時の投資判断も、結局SNS頼りになってしまうからです。SNSでは有益な情報を発信する人だけではなくて、自らの再生回数(利益)を目的に煽ってくる人も多数存在します。もし自分に証券投資の知識がなくSNSでの発信に投資判断を委ねるとなったら、そのような煽りに巻き込まれるリスクも高くなります。相場が乱高下しており正常な判断も出来ない心理状態になっていることも予想できます。

 以上のことからも、購入する銘柄から、売買における自分なりのルールなどを自分で確立をしてから証券投資を行うのがベストと言えます。

リスク許容度を超えた投資をする人

 証券投資を始めてから、陥りがちな罠として「リスク許容度を超えた投資」というものがあります。最初は自分の中でルールを決めて投資をしてしたものの、ついつい運用成績が良かった為、生活の為の資金まで証券投資に回してしまいがちです。

 基本的に推奨されている投資スタイルは、まず生活防衛資金として3ヶ月〜6ヶ月分の現金を貯めます。その後出た余剰資金を証券投資に回すのがベストと言われています。最初はそのルールを守るも、次第に欲が出てしまい、生活防衛資金からも証券投資に回してしまう言わば「リスク許容度を超えた投資」を行った結果暴落相場に巻き込まれて、生活が苦しくなるというケースは証券投資の世界では起こりうることです。

 生活防衛資金を確保した状態で、自らのリスク許容度の範囲内で証券投資を行うようにしましょう。

自分で決めたルールを守れない人

 証券投資で失敗する人の特徴で最も注意しなければいけないのが、一度自分で決めたルールを守れないことです。

 例えば、この投資は長期前提で始めたので必要資金が出るまで売らない、個別株は上下◯◯%変動すれば利益確定や損切りを行うなどです。

 SNSで色々な情報を目にする中で自分で決めたルールを守り抜くことは、実は簡単ではありません。そのことを理解した上で自分の中で腹落ちして決めたはずのルールを最後まで守り抜ける人がメンタル勝負と言われる証券投資の世界で成果を出すことができるでしょう。


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マル得ウェブ編集部

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