2023年、首都圏のマンションの価格は新築・中古ともに値上がり傾向が続いています。1億円を超える物件も多く、首都圏でマンションを買うのは非常に難しくなっているのが現状です。
この記事を読んでいる方の中には、いつまでマンション価格が上昇するのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、首都圏のマンション価格の現状と今後の展望について考察します。住宅ローンの金利のどうなるかについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
首都圏マンション価格の推移
マンション価格の価格推移についてまとめました。
年 | 首都圏 | |
平均価格 | 平米単価 | |
2018年 | 5871万円 | 86.9万円 |
2019年 | 5980万円 | 87.9万円 |
2020年 | 6083万円 | 92.5万円 |
2021年 | 6260万円 | 93.6万円 |
2022年 | 6288万円 | 95.1万円 |
年々マンション価格が上昇しているのがわかります。では、いつまでこの傾向が続くのか、なぜマンション価格が上昇しているのかについて詳しく解説します。
首都圏のマンション価格が上昇している4つの理由
マンション価格が上昇している理由はたくさんありますが、主な理由は以下の4つです。
- 地価の上昇
- 首都圏のプレミアム化
- 住宅ローン金利の低位推移
- パワーカップルやアジアの富裕層の増加
それぞれの理由について説明したうえで、今後のマンション価格の予想についても考察します。首都圏のマンションの購入を少しでも考えている方は、ぜひ参考にしてください。
地価の上昇
首都圏のマンション価格の上昇には、地価の上昇が関係している可能性が高いです。国土交通省の「令和5年地価公示 都道府県別地価変動率(住宅地)」によると、令和4年より令和5年のほうが首都圏の住宅地の地価変動率がプラスになっているのがわかります。
また、地価とマンションの価格は比例関係にあるため、地価の上昇が続けばマンションの価格は今後も上昇していくと予想できます。
しかし、今後ようやく地価の上昇落ち着いてくるとの見方もあるため、マンション価格の上昇は続かない可能性もあるでしょう。
首都圏のプレミアム化
首都圏のマンション価格の上昇には、首都圏のプレミア化も大きく関係していると考えられます。毎日郊外から通勤したほうが住居にかかる費用は抑えられますが、首都圏に住んでしまったほうが利便性が高まることから、首都圏のプレミアム化が進行しているのです。
そのため、首都圏のプレミア化の進行により、首都圏のマンションの需要が高まれば高まるほど、首都圏のマンション価格は上昇していくと考えられます。
住宅ローン金利の低位推移
住宅ローンの金利が低い水準で推移し続けていることも、首都圏のマンション価格が上昇している大きな要因として挙げられます。
住宅ローンの金利は、低ければ低いほど総支払い額が少なくなるため、高い物件を買う傾向にあるのです。変動金利で金利1%を切るケースも少なくないため、マンション価格が上昇している側面もあると言えるでしょう。
しかし、2022年12月に日本銀行が実質利上げを行ったことにより、今後住宅ローンの金利が上昇する可能性が出てきました。現在は、変動許容幅が0.5%に引き上げられただけですが、今後も物価上昇が続く場合はさらなる利上げが行われる可能性があります。
パワーカップルや中国の富裕層の増加
パワーカップルや中国の富裕層の増加も、マンション価格が上昇している大きな理由です。年収1,000万円を超えるパワーカップルであれば、高級マンションを購入するのは決して難しくありません。
また、日本のみならず中国の富裕層が投資目的で都市部のマンションを購入していることも、価格上昇の要因として挙げられます。首都圏の不動産化価格は、アジアの主要都市の不動産価格に比べて割安な傾向にあるのです。
そのため、中国の富裕層からの投資資金が流入し、首都圏のマンション価格が上昇していると考えられます。
今後首都圏のマンションの価格はどうなる?
ここまでをまとめると、今後も首都圏のマンションの価格は上昇していく傾向にあると予想されます。地価の上昇やパワーカップルの増加も大きな要因ですが、新型コロナウイルスが落ち着いてきたことで、首都圏への引っ越しを考える人が増えると考えられるからです。
また、近年は中国の富裕層が投資目的で都市部のマンションを購入する事例が増えています。都市部にある1億円以上の物件も人気が高まっているため、今後もマンションの価格は下落しないと考えられるでしょう。
まとめ
今回は、首都圏のマンション価格が上昇している理由と今後の展望について紹介しました。首都圏のマンション価格は今後も上昇していくと考えられるため、購入を考えている方は早めに購入を検討するのがおすすめです。今回紹介した内容を参考にして、ぜひ自分に合ったマンションを購入してください。