「今の自分にどのような保障が必要なのか、わからない」
「これから先、必要な保障はどのように変化するの?」
このような悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、独身の女性と既婚の女性がライフステージごとに必要な保障について解説します。
具体的な保険料例も明示するので、あなたの資産状況と照らし合わせながら考えられます。
生活状況や資産状況、健康状況にあわせて保険を選び、安心して過ごせる将来に向けて準備しましょう。
ライフステージごとに必要な保障
独身の女性と既婚で子どもがいる女性とでは、ライフステージごとに必要な保険が異なります。
今回は、現在28歳の女性が生涯独身で過ごすケースと、28歳で結婚し、2人の子どもが生まれるケースの2パターンでライフステージごとに必要な保障の違いをみてみましょう。
20代に必要な保障
病気やケガに備えるため、未婚や既婚を問わず、20代の女性は医療保険に加入しておきましょう。
保障内容は入院や手術の際に保険金が受け取れる、シンプルなタイプの医療保険でかまいません。
女性の場合、出産に伴う早産や帝王切開が医療保険の保障対象となる可能性が高いため、若いうちに医療保険へ加入することをおすすめします。
25歳女性が基本的なプランで終身医療保険に加入した場合の保険料例は次のとおりです。
25〜87歳 | 総支払い保険料 | |
月額保険料 | 1,080円 | |
年間保険料 | 12,960円 | 803,520円 |
厚生労働省が発表した平成22年簡易生命表によると25歳女性の平均余命は61.83歳のため、87歳まで生きたと仮定して計算しました。
入院給付金日額5,000円の終身払い保険料は月額1,080円、25歳から87歳までの総支払い保険料は803,520円となります。
30代に必要な保障
30代に必要な保障は独身の場合と既婚で子どもがいる場合とで異なります。
独身女性には就業不能保険、既婚で子どもがいる女性には貯蓄性のある保険がおすすめです。
独身女性の場合:就業不能保険
30代の独身女性には、就業不能保険への加入をおすすめします。
30代はキャリア形成の大事な時期であり、独身の場合は自分が唯一の収入源です。
30代の独身女性にとって、仕事ができなくなるリスクは経済的なダメージが大きいため、収入を保障する保険への加入を検討する必要があります。
35歳女性が基本的なプランで就業不能保険に加入した場合の保険料例は次のとおりです。
35〜60歳 | 総支払い保険料 | |
月額保険料 | 1,860円 | |
年間保険料 | 22,320円 | 558,000円 |
就業不能給付金月額10万円のプランに60歳まで加入した場合の月額保険料は1,860円、35歳から60歳までの総支払い保険料は558,000円となります。
既婚女性の場合:貯蓄性のある保険で教育資金を準備する
子どものいる30代既婚女性には、子どもの教育資金のため、貯蓄性のある保険への加入がおすすめです。
学資保険に加入する方法もありますが、最近は返戻率が低く、元本割れとなる商品が多いです。
学資保険以外の方法として、貯蓄性のある終身死亡保険に入り、解約返戻金で学費に備える方法もあります。
35歳女性が、保険金額500万円の終身死亡保険に50歳払済プランで加入した場合の保険料例は、次のとおりです。
35〜50歳 | 総支払い保険料 | 解約返戻金(50歳直後) | |
月額保険料 | 21,495円 | ||
年間保険料 | 257,940円 | 3,869,100円 | 約3,930,000円 |
35歳から50歳までの総支払い保険料は3,869,100円ですが、50歳までの払込期間を過ぎると解約返戻金の返戻率が100%を超え、50歳直後の返戻率は101.6%となります。
50歳になるころは、子どもの大学進学時と重なるため、50歳までは自分の死亡保障として、50歳以降は解約返戻金を子どもの学費として使えます。
40代に必要な保障:女性特有の疾患に備える
40代は、女性特有の疾患のリスクが高まる年代のため、女性特有の疾患(乳がん、子宮がんなど)に対応できる医療保険への加入をおすすめします。
女性向けの医療保険は、一般的な医療保険に加えて、子宮がんや乳がんなどのリスクに手厚い保障です。
独身や既婚を問わず、女性疾患特化型の医療保険に加入すれば、将来のリスクを減らせるでしょう。
45歳女性が終身医療保険に女性疾病特約を追加した場合の追加保険料例は次のとおりです。
45〜87歳 | 総支払い保険料 | |
月額追加保険料 | 435円 | |
年間追加保険料 | 5,220円 | 219,240円 |
25歳のときに加入した月額1,080円の終身医療保険に女性疾病特約を追加すると、追加保険料は月額435円となり、医療保険は月額1,515円になりました。
50代以降に必要な保障:死亡保険を考える
50代以降は生活状況や健康状態の変化が多い年代です。
今まで加入していた保険を見直し、これからのリスクと経済状況にあわせた内容にする必要があります。
既婚の方であれば、子どもが独立し、死亡保障を減額してもよい時期になります。
独身の方も既婚の方も、50代以降は残された人に負担をかけない程度の葬儀費用などが準備できれば、高額な死亡保障は必要ありません。
55歳女性が死亡保障200万円の終身死亡保険に加入した場合の保険料例は次のとおりです。
55〜87歳 | 総支払い保険料 | |
月額保険料 | 4,566円 | |
年間保険料 | 54,792円 | 1,753,344円 |
まとめ
独身女性と既婚者の女性は、それぞれのライフステージに応じて保険の選び方が異なります。
独身女性と既婚女性に必要な保険と生涯に支払った保険料例をまとめると、次の表のようになります。
独身女性 | 既婚女性 | |||
20代 | 終身医療保険 | 803,520円 | 終身医療保険 | 803,520円 |
30代 | 就業不能保険 | 558,000円 | 終身死亡保険 | 3,869,100円 |
40代 | 女性疾病特約 | 219,240円 | 女性疾病特約 | 219,240円 |
50代 | 終身死亡保険 | 1,753,344円 | 終身死亡保険 | 1,753,344円 |
合計 | 3,334,104円 | 6,645,204円 |
単純に支払った合計保険料だけを見比べると、既婚女性の方が独身女性より3,311,100円多くなりました。
しかし、既婚女性が30代に加入した終身死亡保険は掛け捨てではなく、払込期間終了後は100%以上の解約返戻金が受け取れるタイプです。
解約返戻金を考慮すると、独身女性の方が総支払い保険料は高くなります。
今回紹介した保険料はあくまで一例です。それぞれの健康状況や経済状況、生活環境によって必要な保障は異なります。
状況に応じて最適な保険を選び、万一の時に備えましょう。
自分のライフステージとニーズに合った保険を選んで、安心の未来を手に入れてください。